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1.プロトコルとは
プロトコルとは、コンピュータ同士が通信するときに用いられる、通信に関する取り決めのこと。CPUやOSが異なっていても、同じプロトコルに従えば通信できる。
用途に合わせ、様々なネットワークアーキテクチャと、プロトコルが開発されてきた。

2.プロトコルの役割
普段PCやスマートフォンを使う時、プロトコルの存在を意識することはない。アプリやブラウザの操作方法がわかっていれば問題になることはほぼない。しかし、ネットワーク通信において、プロトコルは極めて重要な役割を持っている。
前述のとおり、プロトコルはコンピュータ同士が通信をする際の取り決めである。言い換えれば、コンピュータ同士がどのルールに従って通信を行うのかを決めるものである。通信するコンピュータ同士では同一のプロトコルを使用している必要があり、同じプロトコルを使っていればCPUやOSが異なっていても通信することができる。
(野球のルールで戦っている人とサッカーのルールで戦っている人とでは試合は成立しませんが、みんなが野球のルールを知っていて、それに従うことにすれば老若男女、人種などに関わらず試合をすることができるイメージです。)

3.プロトコルの標準化
コンピュータ通信が始まった当初は、各コンピュータメーカーがそれぞれ独自のネットワーク製品を作って通信を行っていた。1974年にIBM社がSNAを発表したことを皮切りに、各社が独自のネットワークアーキテクチャを策定し、プロトコル群を体系化した。
しかし、それらには互換性がなかったため、異なるメーカーの製品をつないでも正しい通信を行うことはできなかった。
コンピュータの重要性が増す中で、メーカー互換性の必要性が高まり、ネットワークのマルチベンダー化が強く望まれるようになった。
この問題を解決するため、ISO(International Organization for Standardization、国際標準化機構)は、OSIと呼ばれる通信体系を標準化した。現在、OSIプロトコルは普及していないが、OSIプロトコルを設計する際の指針として提唱されたOSI参照モデルは、ネットワークプロトコルを考える際によく登場する。
TCP/IPはIETF(International Engineering Task Force)によって標準化され、世界中で最も広く使われている通信プロトコルである。

プロトコルが標準化され、各メーカーがそれに準拠した製品を作ることで、ユーザはOSやベンダーを意識することなく、コンピュータ同士を接続できるようになり、コンピュータネットワークはより便利なものとなった。

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